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執筆者の写真リサリサ

命日

7年前の今日、私を育ててくれた伯父が他界した。


私は0歳から6歳まで

伯父と伯母に育てられた。


私はとにかく甘えん坊だったから、

「パパとママ」にべったりで

(実際には伯父伯母)


またパパとママも、

私を我が子と変わらずに愛情深く育ててくれた。


パパとママが実の両親ではなく、

自分の伯父と伯母であることを理解し、

小学校一年生の途中から、

自分の実の父と兄と暮らすことになっても、


それまで通り

伯父伯母もまた、自分にとって両親であることに何ら変わりなかった。


十代になってから、再び伯父伯母の家で暮らした時期もあったし、

大人になってからも、同じ神奈川県なのでいつでも家に行っていた。


仕事柄、帰りが遅かった私に、

「夜遅いのは危ない。もっと早く帰れる仕事場はないのか?元気なのか?もっと沢山食べなさい」と、

パパは会うたびわたしに言っていた。




子供の頃、わたしには

「寝る前に考えると眠れなくなること」

が二つあった。

ひとつは「自分の寝入る瞬間」と、

もう一つは「親が死ぬ日」。


私は子供の頃から

親が死ぬのがこわくてたまらなかった。

親の死=自分の死でもあった。


大人になってからもそれを想像すると、

親のいない世界で私は生きていけない、

親が死んだらきっと私は耐えられない、と

相変わらず、こわくてたまらなかった。



そうして子供のころから恐れていた日が、

7年前の今日、来てしまった。


その時のことは、

今でも文字にするのが難しい。




焼かないで、

パパの身体を燃やさないで。

焼いたらもう、

パパに触ることが出来なくなっちゃう。


最後の最後は、そんなことを、

ぐるぐる思って泣きました。



今でもパパを思い出すと、

会いたくてたまらなくなり、

急に涙が込み上げてくる時がある。



いつまでも泣いていたら天国のお父さんが悲しむよ、その悲しみも時が解決するよ、


そう言われることもあったけど、


時が解決しない悲しみもあると、

その時の私は思った。

パパがこの世にいないことは、

私はきっとこれからいつまでも悲しい。



だけど、


こんなにも愛情を持って

私を育ててくれて、

本当に、ありがとう。ありがとう。

わたし頑張るから、見ててね、と思う。

年々、悲しさより感謝の気持ちが強くなってる。




7年前の今日も、

今と同じように桜が満開だった。


亡くなる前日に病室で私はパパに言った。

「パパ、外は桜がきれいだよ。🌸」










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